2007年04月09日

豆腐と故郷

今でこそ、豆腐はパックで売られてるけど、ぼくがこどもの頃は、そうじゃなかった。みんなできたときのままの状態で、水槽に入れてあった。豆腐屋さん以外の店では、一斗缶(いっとかん)が水槽の代わりを務めていた。

注文すると、店の人が素手で豆腐をすくい上げ、客が持参した鍋に入れてくれた。それを不便と感じる人はいなかった。面倒だから、豆腐買うの止めようかなんて考える人いなかった。どこでも見られた当たり前の光景。

今と違うこと、パックだけじゃない。客の意識。当時豆腐を買うということは、家を出る前からそのことを決めていたということの表れ。何つまらないこと書いてるんだって?確かに。でも、今こんなふうな買い方する人ってあまりいないんじゃないの。品物を見て、値段を見て決める。これが普通。

やがて鍋は姿を消し、ビニール袋がそれに取って代る。この頃もまだ豆腐は水の中で裸のままだった。でも、もう豆腐を意識して買い物にいく必要はなくなってしまった。姿を消したのは、鍋だけだろうか?
posted by ソイビーン at 22:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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